1925年、千葉県市川市生まれ。戦後、東京大学独文科を卒業。國學院大學で教鞭をとるかたわら、カフカ、ノサック、グラスなど現代ドイツ文学の翻訳紹介に努める。1972年、初の著作『実朝考』を刊行。著書に、自伝的小説『麦熟るる日に』、愛犬の回想記『ハラスのいた日々』、凛然と生きる文人を描いた
『清貧の思想』、住み慣れた横浜という街を愛情込めてつづった
『西洋の見える港町 横浜』、最後の著作『セネカ 現代人の手紙』他。現代人への警句と励ましに満ちた多彩な執筆活動を続け、2004年7月、79歳で逝去。