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日本文学の巨星が遺した講演録、未収録エッセイ、芥川賞選評
書く、読む、生きる
古井由吉 著

◆日本文学の巨星はいかに書き、読み、生きたか
本年2月18日に逝去した古井由吉氏は、68年「木曜日に」を発表してデビュー後、71年「杳子」で芥川賞、80年『栖』で日本文学大賞、83年『槿』で谷崎潤一郎賞、87年「中山坂」で川端康成文学賞、90年『仮往生伝試文』で読売文学賞、97年『白髪の唄』で毎日芸術賞を受賞するなど、文壇に確固たる地位を築き、晩年まで旺盛に作品を執筆してきました。
本書は、古井由吉氏がいかにして書き、読み、生きたかを語る講演録、単行本未収録エッセイ、芥川賞選評を集成しました。
作家稼業、日本文学とドイツ文学、翻訳と創作、「私」と「集合的自我」、恣意感と昏迷感、文章の周期、人物と語り手と書き手、夏目漱石『硝子戸の中』『夢十夜』、永井荷風、徳田秋聲『黴』『新世帯』、瀧井孝作『無限抱擁』、馬と近代文学、キケロ、シュティフター、ゴーゴリ、ジョイス、浅野川と犀川、競馬場と競馬客、疫病と戦乱、東京大空襲、東日本大震災、生者と死者、病と世の災い――。氏の深奥な認識が唯一無二の口調、文体で語られます。
◆「ひとつの作品へ宛てて書くことが多かった」芥川賞選評
19年間務めた芥川賞選考委員としての選評(1986~2005年の39回分)は、「候補作全体の評定よりも、ひとつの作品へ宛てて書」かれることが多く、「しばしば作者の名前を割愛」する独自のスタイルで綴られました。現代文学を担う数々の作家を評価した全選評をまとめてお読みいただけます。
本書をまとめるにあたりまして、ご遺族に多大なるお力添えをいただきましたことをここに記して感謝申し上げます。
(担当/渡邉)