草思社

書籍詳細

ヒトという生きもの
ヒトとは、何とおかしな、何と悲しい生きものだろう。生物学者の目でヒト社会を眺め、ヒトの宿命に思いをはせる。「草思」に連載され好評を博した珠玉のエッセイ。
ISBN 978-4-7942-1265-8
定価 1,650円(本体1,500円)
判型 四六判
頁数 216頁
初版刊行日 2003年12月15日
原書タイトル
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柳澤嘉一郎
1931年、長野県生まれ。東北大学理学部卒業後、コロンビア大学大学院博士課程修了。ブランダイス大学、スローン・ケタリング癌研究所、東京教育大学教授などをへて、筑波大学教授。現在、筑波大学名誉教授。著書に、『遺伝学』、訳書に『ハスコヴィッツ現代遺伝学』、『生命科学への道』(以上、岩波書店刊)など。
この本へのご意見・ご感想
第52回日本エッセイスト・クラブ賞受賞

 生物学者の目からヒト社会を眺めると、どうしてこんなことになってしまったものかと思う。そしてヒトという生きものは、なんと悲しい、なんと不条理な生物なのだろう、と。
 生物としてのヒトの宿命と性質を考え、過密社会がもたらすもの、戦争の起源、睡眠と記憶の不思議、アイスクリームの階級制から美人が好まれる理由まで、生物学者・柳澤嘉一郎が夜も眠れず悩みつづけるテーマを綴る。