草思社

書籍詳細

だれが源氏物語絵巻を描いたのか
繊細優美で知られる国宝絵巻。だが、高度で巧みな表現に混じって、子供が描いたような箇所が見られるのはなぜか?不可思議な傑作を作り上げた人々の正体に迫る。
ISBN 978-4-7942-1341-9
定価 1,980円(本体1,800円)
判型 四六判
頁数 216頁
初版刊行日 2004年09月30日
原書タイトル
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皆本二三江
1926年生まれ。武蔵野大学名誉教授。東京芸術大学美術学部工芸科漆芸専攻卒業、同専攻科修了。美術教育の立場から造形表現における男女の性差を研究。著書に『絵が語る男女の性差』(東京書籍)、編著書に『0歳からの表現・造形』(文化書房博文社)他。
この本へのご意見・ご感想
現存する最古の絵巻、国宝・源氏物語絵巻。その絵も書も繊細で美しいが、じつに不可思議な点がある。きわめて高度な技法に混じって、子どもが描いたかのような描写も見られるのだ。
当時、これほど贅をつくした絵巻をつくるのならば、専門絵師の集団もいたはず。では、一体なぜこんなことになったのか。源氏絵巻をつくった集団とは、どんな人々だったのか。画期的なアプローチから、通説をくつがえす制作者像が浮かび上がる──。
源氏絵巻のあらたな魅力に光をあて、日本美術史上の大いなる謎に迫る衝撃の書。