草思社

書籍詳細

中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日
―― 一極主義 VS 多極主義
アメリカを没落させるのは簡単だ──。米国の弱点を知り尽くした中露が推し進める危険すぎるシナリオとは!気鋭の論客が圧倒的なわかりやすさで世界情勢を斬る。
ISBN 978-4-7942-1637-3
定価 1,650円(本体1,500円)
判型 四六判
頁数 256頁
初版刊行日 2007年10月02日
原書タイトル
このエントリーをはてなブックマークに追加
北野幸伯
1970年長野県生まれ、国際関係アナリスト。ロシア外務省附属モスクワ国際関係大学卒業後、カルムイキヤ自治共和国大統領顧問を経て、プーチン大統領の元ブレーンとともに日ロビジネスコンサルティング会社IMT設立。1999年からメールマガジン「ロシア政治経済ジャーナル」を発行。「わかりやすい」「予測があたる」と絶大な支持を受け、2005年まぐまぐメルマガ大賞1位を受賞(ニュース部門)。著書に『ボロボロになった覇権国家(アメリカ)』(風雲舎)がある。モスクワ在住。
この本へのご意見・ご感想
目次

第1章 アメリカ幕末時代
世界は幕末時代に突入した/世界情勢分析のプロになる/国家のライフサイクル/ライフサイクルの見方/なぜ成長期から成熟期に移行するのか緻密な理論にたよらないこと/国際関係にも主役と準主役・脇役がある/国益とは金儲けと自国の安全である/指導者の質/優秀な指導者が作り出す成熟期と衰退期の成長/ライフサイクルと指導者

第2章 アメリカの恐怖
基本が大事/貿易赤字/財政赤字/普通の貿易赤字国では/ドルの還流/基軸通貨/基軸通貨の特権/アメリカを没落させる方法/アメリカの恐怖/ドル体制の危機

第3章 石油は民主主義より大事
アメリカの本音と建前/増加し続ける石油需要/石油がなくなる日/中東産油国の存在感/アメリカは中東への軍事介入を恐れない/中東支配をめぐる米中の争い/米中の未来/人類の歴史は覇権争奪戦/アメリカの戦略を考える/イラク戦争再考

第4章 アメリカを憎み、中国を恐れるロシア
ロシアの実力と限界/アメリカから見たロシア/ロシアの石油・天然ガス/カスピ海諸国の石油・天然ガス/ロシアから見たアメリカ/ロシアから見た中国/米ロ関係の流れ/ユコス問題/アメリカ、対ロ政策の転換点/アゼルバイジャンとBTC/グルジア・バラ革命/バラ革命はアメリカの革命
第5章 ロシアが握った勝利のカード
オレンジ革命/チューリップ革命/チューリップ革命はアメリカの革命/ウズベキスタンの革命未遂/革命予防措置/ウクライナ・オレンジ政権崩壊/欧州最後の独裁者の勝利/アメリカ激怒/プーチンの歴史的決断

第6章 米中対立、中国が有利
中国のライフサイクル/中国のバブル崩壊はアメリカ最後のチャンス/米中台の方針/平和ボケ/中国の戦略/中国と中東/最強の同盟国ロシア/反米の砦、上海協力機構/中国最大の武器/米中対立の現状をまとめると?

第7章 大いにありうる日中戦争
日本のライフサイクル/これから世界で起こること/アメリカが中東支配を目指す場合/アメリカがイランを攻撃したい本当の理由/アメリカがイランを攻めた場合の反応/ロシア問題/日中戦争???/米中戦争/日本は、中ロ分断を/アメリカが戦争をやめれば?/次期大統領にヒラリーがなれば/アメリカが覇権をあきらめたときの反応/最後に