草思社

書籍詳細

「昭和」を生きた台湾青年
―― 日本に亡命した台湾独立運動者の回想1924-1949
戦後蒋介石の独裁政権を批判し日本に亡命。終生台湾独立運動に力を注いだ「日本語世代」が多感な青春期と重ねて昭和初期の台湾社会をいきいきと描いた貴重な記録。
ISBN 978-4-7942-1813-1
定価 2,420円(本体2,200円)
判型 四六判
頁数 328頁
初版刊行日 2011年04月05日
原書タイトル
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王育徳
1924年、台湾台南市生まれ。旧制台北高等学校を経て43年10月、東京帝国大学文学部支那哲文学科入学。翌年、疎開のため帰台。49年、日本へ亡命。50年、東京大学に再入学。言語学を専攻し、台湾語研究の第一人者となる。60年、東京大学大学院博士課程を修了。文学博士。明治大学商学部教授、東京外国語大学講師(台湾語講座担当)ほか、諸大学で多数講義をもつ。60年、台湾人留学生らとともに「台湾青年社」を創設、機関誌『台湾青年』を発行、台湾独立運動に挺身した。75年、「台湾人元日本兵士の補償問題を考える会」の発起人となり、台湾人元日本兵士の戦後補償問題の解決に奔走した。85年9月9日、心筋梗塞のため死去。著書『台湾語常用語集』『台湾語入門』『台湾海峡』『台湾語の歴史的研究』など多数。64年刊行の『台湾―苦悶するその歴史』は、2015年に英訳版『TAIWAN: A HISTORY OF AGONIES』が台湾・前衛出版社から刊行された。2018年、台南市により市内に「王育徳紀念館」が設立された。
近藤明理
王育徳の次女。1954年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部英文科卒業。台湾独立建国聯盟日本本部委員長。日本詩人クラブ会員。『王育徳全集』編集委員。著書に詩集『ひきだしが一杯』(創造書房)『故郷のひまわり』(台湾・玉山社)、共訳書にジョン・J・タシク『本当に「中国は一つ」なのか』(草思社)がある。
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