草思社

書籍詳細

日本帝国と大韓民国に仕えた官僚の回想
任文桓 著 /鄭大均 その他
日韓二つの体制下を官僚として生きた〝植民地世代〟が、日本へのアンビバレントな思いを含めて半生を率直に綴る。被害・加害者史観を超えて書かれた優れた回想録。
ISBN 978-4-7942-1837-7
定価 3,080円(本体2,800円)
判型 四六判
頁数 464頁
初版刊行日 2011年07月08日
原書タイトル
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任文桓
1907年、韓国忠清南道生まれ。23年、16歳で日本へ。人力車夫、牛乳配達をしながら同志社中学、旧制第六高等学校(岡山)から東京帝国大学法学部に進む。34年高文行政科試験に合格。35年東京帝大を卒業、拓務省に採用され、朝鮮総督府に出向。京畿道学務課、地方課を経て、38年高等官となり竜仁郡主、40年~42年総督府殖産局産金課、鉱山課勤務。44年同鉄道局書記官、鉱工局機械課兼務、45年江原道鉱工部長に発令されるも終戦。戦後は韓国臨時政府行政研究班員、李承晩政権下で商工部次官、保健部次官、農林部長官を歴任。長官辞任後は朝鮮商船社長、韓国貿易協会会長等をつとめる。93年死去。
鄭大均
1948年、岩手県生まれ。立教大学、UCLAで学ぶ。81年から95年まで韓国南部で生活。韓国・啓明大学副教授、都立大学助教授を経て、現在首都大学東京教授。著書に『日韓のパラレリズム』『韓国のイメージ』(大平正芳記念賞受賞)他がある。
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