草思社

書籍詳細

長春大学教師日記
―― 昔の同志と新しい教え子たち
半生を中国で暮らした日本人女性が再訪した第二の故郷で見たものは? 学生や元同志の姿を通して、開放政策の内実と中国のこの50年の曲折を浮き彫りにした日記。
ISBN 978-4-7942-0583-4
定価 2,640円(本体2,400円)
判型 四六判
頁数 344頁
初版刊行日 1995年03月01日
原書タイトル
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埜口阿文
1926年佐賀県生まれ。44年、満州電気化学にタイピストとして就職するために渡満。45年5月に家族が佐賀村開拓団に入植。敗戦後、一家で朝陽鎮の日本人難民収容所に送られる。同年11月、中共八路軍の輝南県衛戍司令部に採用。中国にとどまり、国共内戦中は中共の省機関と行をともにする。49年、東北人民政府民政部に配属。52年から3年間、東北人民大学(現吉林大学)付属工農中学で学ぶ。55年、工農中学の同級生と結婚。64年、新設された大連日本語学校(現大連日本語学院)の講師となる。文革中の68年、日本人であることから家宅捜索を受ける。69年から4年間にわたり、明陽人民公社で下放。日中国交成立後、73年に一時帰国。80年、夫と2人の子供とともに日本へ引揚げる。93年~94年、長春大学外国語学院で日本語を教える。著書に、このときの1年間の日記をまとめた『長春大学教師日記』(小社刊)がある。
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