草思社

書籍詳細

原始の風が吹く大地へ
―― 人類二〇〇万年前の目覚め
人類学者の洞察力と作家の想像力が、原始人類の世界を再現。ヒト進化の鍵をにぎる「心」の誕生を描き、本国フランスでベストセラーとなった、世界初の原始人小説。
ISBN 978-4-7942-0848-4
定価 2,750円(本体2,500円)
判型 四六判
頁数 336頁
初版刊行日 1998年10月05日
原書タイトル SOUS LE VENT DU MONDE
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ピエール・プロ
1954年、フランス北東部のヴォージュ県生まれ。若い頃より様々な肉体労働に就きながら、漫画を描きはじめる。21歳で小説家としてデビュー。以後、ファンタジー、SF、怪奇小説、ミステリーなど様々なジャンルで100を超える小説を書く。80年に発表された《L'Ete en pente douce》は、映画化されて、人気作家の一人となる。
水品修
1949年生まれ。青山学院大学文学部卒、同大学院修士課程修了。翻訳家。また一方で国際協力分野での海外プロジェクトにも参加する。著書に『ポケットフランス語入門』(伯伸出版社)、訳書に『野生のティッピ』(小学館)などがある。
イヴ・コパン
1934年生まれ。フランス科学アカデミーの会員で、古人類学の権威。プロの友人でもある。エチオピアのハダール地区で発見された人骨化石“ルーシー”を発掘したメンバーの一人。著書に《Le Reve de Lucy》などがある。
この本へのご意見・ご感想
サルからヒトへ、
そのとき生まれた「心」とは──
森を出て歩き出した「最初のヒト」たちの心模様を
想像力豊かに描く!

現在から遡ること400万年前、寒冷化の進む大陸では、サルが餌を求めて森を出て、大地に降り立った。それからさらに数百万年の時をへて、まだ全身を毛に覆われたサルたちに、言葉が、道具が、そして「心」が生まれた。
時は170万年前、東アフリカの湖の畔で、ひとりの女ニー・エイが部族を追われ、未知なる大地へ歩みだした。おなじ頃、ひとりの男モールが、雲に隠された遠くの山をめざして旅立った。ふたりの胸のうちで、ヒトの心がかたちを見せはじめる──。
化石を読み解く科学者の洞察力と、ベストセラー作家の想像力が、「最初のヒト」たちに見えていた世界、彼らの話していた言葉をありのままに再現。人類進化の鍵をにぎる原始人たちの心模様を切々と描きあげ、本国フランスでベストセラーとなった、世界初の原始人小説。