草思社

書籍詳細

格闘する者に○
マニュアル男にセクハラ面接。これが会社? これが世間なの? 就職活動中の女子大生可南子の格闘する青春の日々を圧倒的な妄想力で描く。新世代作家の長篇小説。
ISBN 978-4-7942-0960-3
定価 1,540円(本体1,400円)
判型 四六判
頁数 240頁
初版刊行日 2000年04月03日
原書タイトル
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三浦しをん
一九七六年東京都生まれ。早稲田大学卒業。二〇〇〇年、書き下ろし長編小説『格闘 するものに○』でデビュー。以後、『月魚』『白蛇鳥』『秘密の花園』『ロマンス小説の七日間』『私が語りはじめた彼は』を発表。エッセイ集に『人生激場』、ウェブ マガジンBoiled Eggs Online(http://www.boiledeggs.com)の連載をまとめた『極め道』『しをんのしおり』などがある。最新刊は『むかしのはなし』
この本へのご意見・ご感想
藤崎可南子は就職活動中。希望は出版社、漫画雑誌の編集者だ。
ところがいざ活動を始めてみると、思いもよらないことばかり。「平服で」との案内に従って豹柄ブーツで説明会に出かけると、周りはマニュアル通りのリクルートスーツを着た輩ばかりだし、面接官は「あーあ、女子はこれだからなー」と、セクハラまがいのやる気なし発言。これが会社? これが世間てもの? こんな下らないことが常識なわけ? 悩める可南子の家庭では、また別の悶着が……。
格闘する青春の日々を、斬新な感性と妄想力で描く、新世代の新人作家、鮮烈なデビュー小説。