草思社

書籍詳細

渡り歩き
本から本へ、忘れられた作家から未知の傑作へ、読書の粋を知る詩人・作家が無類に面白い名著を思いのまま渡り歩く。これぞ読書、というべき味わいに満ちた読書論。
ISBN 978-4-7942-1032-6
定価 2,530円(本体2,300円)
判型 四六判
頁数 224頁
初版刊行日 2001年01月30日
原書タイトル
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岩田宏
1932年、北海道生まれ。2014年没。詩人、作家、翻訳家。「岩田宏詩集」で藤村記念歴程賞。著書『同志たち、ごはんですよ』『踊ろうぜ』『息切れのゆくたて』(いずれも草思社)、『アネネクイルコ村へ』(みすず書房)など。小笠原豊樹名義での翻訳書も多数。マヤコフスキー、ザミャーチン、ソルジェニーツィン、レイ・ブラッドベリなどのほか、アンリ・トロワイヤ『サトラップの息子』『クレモニエール事件』『石、紙、鋏』(草思社)、マルコム・カウリー『八十路から眺めれば』(草思社文庫)など。
この本へのご意見・ご感想
せっかく買った本をなぜ読まないのか。いくたび自問してもなかなか確実な答えは出てこない。なぜ本を手に入れて読もうとするのか、そもそもなぜ本なのか?
それでもなお憑かれたように読みふける。劇作家エルマー・ライスの書いた処女小説との邂逅、数十年をへて明らかになったピーター・イベットスンの正体──。本から本へ、奇書から名著へ、思いのままに渡り歩く日々。
詩人・作家であり、稀代の読書家である著者が、本とめぐりあい、本を味わうことの真の愉しみを綴る。