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シニアの加齢な日常を描く、一気読み必至の超短編小説集!
死んでしまえば最愛の人
小川有里 著

身につまされる! いるの、こんな人!古希を過ぎても恋に萌える男女、犬も食わない老年夫婦の秘密、驚くべきイマドキ家族の実態を軽いタッチで描く超短編小説集。
年寄り=隠居という時代は遥か昔。いくつになっても人間は恋もするし、食欲も衰えないし、お金も大事だし、人のことだっておおいに気になる。苦労をさせられた夫も、亡くなってしまえば妻の勝ち。幸せだった日々だけを上書きしていけば、やがてダメ夫だっていつかは「最愛の人」になるのかも!?
「夫は81歳になったけどとても元気よ。でも、昔から動かない人でね、私は自分の時間と体力を食われすぎないように、いろいろ命令してさせているの。食うか食われるか、恐竜世界のような老後よ」(表題作『死んでしまえば最愛の人』より)
「3回目のデートは映画だった。(中略)柴山さんがトイレに立った間にママは考えた。今日も帰りに手を握られるだろう。次は「1泊でドライブ旅行しませんか」と誘われそうな気がする。71歳、男の前で脱げるだろうか。体を見せられるだろうか」(『喫茶店のおしごと』より)
どれも著者が今どきの60~90代の男女を数多く取材してできた物語。年齢を重ねることの哀しさ、楽しさがテンポよく綴られ、一気読み必至の読者が続出しそうです。
(担当/五十嵐)
目次
第1章 老い萌え
第2章 夫婦の道すじ
第3章 家族哀歌(エレジー)
第4章 今日の友は明日の友?
第5章 ときは流れて
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