話題の本
話題の本一覧
- 私たちの生存を支配する7つのファクトとは?数値から見える世界の本当の未来
- 神秘主義、象徴主義の極北を、論理と音韻が共振れする日本語に移した圧倒的訳業!
- サプリメントについての知識は、健康に生きるための「ライフスキル」です。
- 「生きて伝えよ」。苛酷な使命を託された元・下士官の語られざる物語
- かけがえのない家族を奪われて数十年――。一日も早い帰還を願う家族からの痛切なメッセージ
- セクハラ、DV、マッチングアプリの詐称の起源を、進化から読み解く
- 奇跡の財政再建をなしとげるも、西郷、大久保ら維新の元勲から「悪人」と憎まれた男の実像
- 80歳でノーベル賞を受賞! 偉業達成を支えた座右の言葉の集大成
- 一度身につければ一生役に立つ!
- 宇宙から人工授精まで。ネジのような小さな発明こそが世界を変える。
草思社ブログをご覧ください
シニアの加齢な日常を描く、一気読み必至の超短編小説集!
死んでしまえば最愛の人
小川有里 著
身につまされる! いるの、こんな人!古希を過ぎても恋に萌える男女、犬も食わない老年夫婦の秘密、驚くべきイマドキ家族の実態を軽いタッチで描く超短編小説集。
年寄り=隠居という時代は遥か昔。いくつになっても人間は恋もするし、食欲も衰えないし、お金も大事だし、人のことだっておおいに気になる。苦労をさせられた夫も、亡くなってしまえば妻の勝ち。幸せだった日々だけを上書きしていけば、やがてダメ夫だっていつかは「最愛の人」になるのかも!?
「夫は81歳になったけどとても元気よ。でも、昔から動かない人でね、私は自分の時間と体力を食われすぎないように、いろいろ命令してさせているの。食うか食われるか、恐竜世界のような老後よ」(表題作『死んでしまえば最愛の人』より)
「3回目のデートは映画だった。(中略)柴山さんがトイレに立った間にママは考えた。今日も帰りに手を握られるだろう。次は「1泊でドライブ旅行しませんか」と誘われそうな気がする。71歳、男の前で脱げるだろうか。体を見せられるだろうか」(『喫茶店のおしごと』より)
どれも著者が今どきの60~90代の男女を数多く取材してできた物語。年齢を重ねることの哀しさ、楽しさがテンポよく綴られ、一気読み必至の読者が続出しそうです。
(担当/五十嵐)
目次
第1章 老い萌え
第2章 夫婦の道すじ
第3章 家族哀歌(エレジー)
第4章 今日の友は明日の友?
第5章 ときは流れて
この本を購入する