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懐かしくて新しい健康の教科書
「自律神経は、ちょっとしたことで乱れてしまうもの。散らかりっぱなしの部屋、小さなウソ…。これをやったらまずいと少しでも感じるような行いを重ねていると、自律神経によくない影響が出てしまいます。逆に、ほんのちょっとずつでもいい行いを重ねている人は、自律神経が乱れず、心身ともに健康な状態を保っていけます」と著者の小林弘幸教授は語ります。
「『おてんとうさまが見ている』と思って行動することが実は自律神経をコントロールして心身の健康を守っていく―これこそが日本の老若男女、すべての人に実践してほしい健康のメソッド」であること、そして、自律神経と「陰徳を積む」ことの不思議な関係性が、本書でわかりやすく解説されています。
昔から親や先生に「おてんとうさまが見ているよ」と言われて育ってきた私たち。そんなふうに言われると、幼少期でもちょっと背筋が伸びるような気持ちになったものです。
そんな記憶があったとしても、「おてんとうさまのことなんて、最近、意識したことがなかった」という方は多いのではないでしょうか。
令和の今の時代、この言葉が使われる機会が減っているかもしれません。
でも、人は意識の持ち方で大きく変わるもの。「おてんとうさまはちゃんと自分の行動を見ているから」という思いで日々陰徳を積むようにしていけば、自律神経が整い、心と体のコンディションが整ってくるはずです。
成功や健康、幸せを心身ともにかたちづくっていくためのノウハウを、人気イラストレーターの森ゆみ子さんの愛らしいイラストとともに紹介する本書は、まさに懐かしくて新しい健康書。森さんのイラストを見ているだけでも、ふと力が抜けて幸せな気持ちになり、自律神経が整ってくるかもしれません。
太古の昔から日本人の健康を守ってきた「おてんとうさま」の存在を、ぜひこの機会に再認識してみてはいかがでしょうか。
「はじめに」より 著者からのメッセージ
私は、日中バタバタとしてあまりに忙しいときや、ストレスや焦りで自分を見失いそうなとき、よく空を見上げます。そして、“今日も空が青いなあ”“今日もおてんとうさまがしっかり輝いているなあ”といったことに意識を傾けます。すると、心と体にほんの少しの余裕が生まれ、周りの喧騒から離れて“ふっと我に返る”ことができるのです。
(担当/五十嵐)
目次
はじめに
PART1
自律神経は「よい行動」で整えられる
何か「よいこと」をしようとするときは、すでに自律神経が整っている
大谷翔平選手はなぜグラウンドに落ちているゴミを拾うのか?
誰も見ていないところで行う行為が本当は一番重要なのです
因果応報。自分がやったことは、いつかすべて自分に返ってくる
ご利益は期待してもいい。「これをやっていれば、いつかいいことがある」と思っていれば、それでいい
「身の回りの小さなこと」から自分を立て直していくのが一番いい
自律神経はあなたの心と体を「ちょうどよい感じ」に調整するためのシステムです
自律神経のバランス傾向には4つのタイプがあります
人間はおてんとうさまの光でスイッチが入るようにできている
「自分はこれだけやったんだ」という努力を、誰も知らなくてもおてんとうさまは見てくれている
『君たちはどう生きるか』が教えてくれること
「聖人君子」になろうとしなくていい。むしろ、ダメな自分、できない自分を認めてリカバリーすることのほうが大事
人生はプラスマイナスゼロ。たとえいろいろなマイナスがあっても最終的に少しでもプラスになればそれでいい
PART2
自分を律して「よい行い」をしていると、「運」が寄ってくる
自律神経は「自分を律する」ことによって整えられる神経である
なぜ、超一流の人は「あいさつ」や「敬語」を大事にするのか
「お年寄りには席を譲る」と決めておく。自分の中でルール化しておけば、迷わないしブレない
「片づけ」は自律神経を整える基本行動である
見習うべきは「修行僧の生活」!? 自分を律するには生活の行動リズムを正すことも大切
「今日はどんないいことをしようか」と考えていると、毎日がワクワクしてくるようになる
善か悪かはそう簡単に割り切れない。どうすべきか迷ったときは、おてんとうさまに自分を照らし合わせる
おてんとうさまは、人間にとって自分を映す「鏡」のような存在なのです
日々陰徳を積み重ねていると、少しずつ「運のいい人」になっていく
「運気」をつかむには、「人事を尽くして天命を待つ」の姿勢が大事になる
PART3
他人や周囲に振り回されずに済む「人とのつき合い方」
自律神経を乱す最大の原因は人間関係だった
人間関係を無難にこなす一番のコツは、「日光東照宮の3匹の猿」になること
本当に大切な人間関係は10人程度。合う人は合うし、合わない人は合わない。だから、人によってつき合う距離感を変えるべき
他人を期待しすぎない。他人を信用しすぎない
困っている人全員に手を差し伸べようというのは、「きれいごと」でしかない
ボランティアは、向いている人と向いていない人がいる。無理してボランティアに参加しなくても、自分なりにできることを見出して、自分なりに貢献をしていけばOK
人には4番バッタータイプもいれば、9番バッタータイプもいる。背伸びをしたり無理をしたりせず、自分が役に立てそうなところでやれる役割を果たせばいい
SNSで多くの人とつながれば、他人に振り回されて自律神経が乱れるのは当たり前。だからこそ、自分を揺らがせないためのルールを持つことが必要
自分が他人にしたことは忘れて、自分が他人にしてもらった恩は一生忘れない
PART4
「おてんとうさま3行日記」で1日1日、自分を整える
「おてんとうさま3行日記」を毎晩の習慣にすれば、おてんとうさまに恥じない行動を取れるようになっていく
1日にひとつ、「今日はこれをやった」ということをつくる
人生はやっぱり修行。きっと、おてんとうさまはその修行の様子を見ている
人生は「敗者復活戦」。今日、失敗したとしても、明日「やり直し」ができる
「ゴール」を目指すのではなく、「スタート」を目指すようにする
おてんとうさまを仰いで今日生まれたように世界を眺めてみる
いつ死んでも後悔のない生き方ができるかどうか。それが日々の行いにかかっている