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あらゆる趣味の世界を究め尽くした、趣味人リンボウ先生の最終結論!
■暇つぶしと侮るなかれ、趣味と仕事は対等
仕事以外に何か人生を充実させるような「趣味」を持ちたいと考えている人は多いのではないでしょうか。でも実際は、毎日忙しくてとても趣味どころではない、いつか時間ができたらやろう…という人がほとんどかもしれません。
しかし、著者はまったく反対に、「寸暇を惜しんででも趣味の時間を確保し、徹底的に究める」ことを強く勧めます。なぜなら「趣味は本気で取り組むからこそ楽しくなり、思いがけない自己実現にもつながる」からだと言い切ります。実際に著者はいくつもの趣味を究め、人生を豊かに切り拓いてきました。著者の趣味にかけるただならぬ情熱と熱意は、「趣味=暇つぶし」という誤解を解き、趣味の概念を根底からくつがえします。
■「趣味」を通じて自分らしい生き方を手に入れませんか?
本書は、趣味を始めたい人にも、趣味を究めたい人にもおもしろく読めるように、「人生における趣味の意義」からひもとき、自分に合った趣味の探し方・始め方、さらには究め方、そして究めた先にある楽しみや境地について、わかりやすく綴られます。趣味へのお金のかけ方、人付き合い法についても独自の見解が示されます。
本書の最後では、絵、詩、俳句、短歌、写真、能楽、書道、ギター、声楽、古書蒐集、散歩、旅、クルマ、料理など、これまで多種多様な趣味の世界を究め尽くしてきた著者が、70代半ばを過ぎ、人生最後に真剣に取り組みたい趣味は何かについて明かします。それは、年齢を重ねてきた人なら、きっと共感するものとなっているはずです。
長年の実体験に基づく内容は、大いに刺激となり、参考になることでしょう。趣味を通じて、自分らしい生き方を考え直すヒントにもなります。長い人生を見据えて、まさに今こそ読んでおくべき一冊となっています。ぜひ多くの方に知っていただければと願っております。
(担当/吉田)
目次より
第一章 人生にはなぜ、趣味が必要なのか
趣味が人生にもたらすもとは?
暇つぶしと侮るなかれ、趣味と仕事は対等
趣味は友だち作りの場ではない
私の趣味遍歴
絵を描く、詩を書く―趣味とはクリエイティブな営み
趣味で始めた能楽は今や仕事に
本気の趣味は自己実現につながる
第二章 これから始めたい人、もっと究めたい人へのアドバイス
「定年後は趣味三昧」という大きな誤解
「趣味探し」は過去の経験がヒントに
自分の「適性」にあった趣味を選ぶ
うまくいかない趣味は続けなくていい
芸術は「鑑賞型」より「実践型」のほうが断然おすすめ
趣味を始めるにあたっての道具選び、お金の費やし方
自己流でやってはいけない趣味、自己流でいい趣味
俳句教室の功罪
「批評される」ことをおそれない
書道は先人の写本を見て真似をする
絵はとりあえず描き始めればよい
すべての基礎は「よく見て写す」「よく見て真似る」
趣味の王道!? 茶道や華道の落とし穴にご用心
第三章 上達なくして楽しみなし!
趣味が自己実現と実益に直結
なぜ「上手な素人」ではなくて「下手な玄人」を目指すべきか
下手でも「人前で披露する」ことが肝心
本番の経験こそが最大の練習
世阿弥の「稽古は強かれ、情識はなかれ」の意味
一時も無駄にしないという覚悟を持つ
惰性の人づきあいは時間を浪費する元凶
人生は有限、やりたいことをやりきるための戦略
趣味の成果を形に残す方法
第四章 趣味を究めた人だけがたどりつく場所
趣味を究めるとはオリジナリティを追求すること
いい写真と退屈な写真の違い
何もない風景にいかに価値を見出せるか
自分の目と心根を鍛える―私の旅の流儀
旅と地図の楽しみ方
収集(コレクション)を趣味にすることの面白さ
新たにボール表紙本の面白さに目覚める
コレクションは一定数を集めることで初めて意味を持つ
書画骨董は「買う」ことで眼力を養う
勉強や研究を趣味にしたい人へ
研究を究めるなら古典から読む
名も無き本を発掘する喜び
第五章 結局、人生最後に残る趣味は何か
作る楽しみ、もてなす楽しみ、料理は一生続けられる趣味
一手間と手際が肝心
芸術も料理も「人を喜ばせたい」気持ちが上達のコツ
毎日「歩くこと」は長く趣味を楽しむための手段
七十代半ばの今、これから始めてみたい趣味あれこれ
結局、人生最後に残る趣味は何か