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心身ともにほぼ健康。現役を続けるコツ、これまでの人生を綴った初エッセイ
東京都中野区の地域新聞の発行主として、93歳の記者が現役で活躍しています。
地元の話題を伝える「週刊 とうきょう」の涌井友子記者は、昭和6年生まれ。
夫の遺志を継ぎ約40年、4人の娘を育てながら新聞を作り続け、地元で「母ちゃん記者」と慕われています。
「週刊 とうきょう」の編集ポリシーについて、涌井記者は「絶対に人の悪口を書かないこと。それから、投書を扱わないこと。投書は結局、人の悪口になってしまうので掲載しません。広告主におもねった記事も書かないし、政治的に偏った内容にならないよう心掛けています。インターネットでの発信はせず、紙にこだわり続けています」と熱く語ります。
ここ数年、再開発で大きく変わる中野区を見続けようと、今日もペンとカメラと、そして杖を手に街を歩く涌井記者。取材では音声レコーダーを使用し、耳が遠くなってしまった今でもあとでしっかり相手の言葉を聞き返し、正確に記事を書くようにしています。車では移動せず、若い頃より倍以上時間がかかっても、とにかく歩いて現場に行く―このやり方が、健康維持の秘訣であるとも語っています。
現在は次女の久美子さんと2人で暮らし、久美子さんも編集作業を手伝っています。
本書では、涌井記者のこれまでの軌跡を辿りつつ、どのように現役を貫いているのか、その生き様やライフスタイル、健康法などを紹介。絶品の手作りの梅干しレシピや戦前から戦後にかけての波乱万丈の人生物語、令和の大学生たちとの交流など、読みどころが満載です。
(担当/五十嵐)
目次
はじめに
第1章 93歳、現役新聞記者。今が一番幸せです
悪口は絶対に書きません。事実だけを書いています
「大宅壮一東京マスコミ塾」卒業生の勉強会に参加して、基本を学びました
選挙の取材が大好き。事務所に入るだけで当落がわかります
子どもを養うため、そして夫の遺志を継ぐためとやってきた「週刊 とうきょう」
生涯現役で新聞を発行していきたい。地元への恩返しがしたい
コラム 家族の健康を守る梅仕事
第2章 仕事とボランティアで忙しくしています
次女の久美子と二人三脚の紙面作り
さあ、大変! デジタル化の波がやってきた!
子育てを応援するボランティアに夢中です
コラム 地域全体で子どもたちを見守り、世代を超えた交流を
第3章 人づき合いは腹八分目。これが健康の秘訣です
いつでも出かけられるように朝からお化粧・身支度をしています
最近はスマホも使えるようになりました。これが脳トレになっているかもしれません
三食しっかり食べて一日8時間睡眠。杖を使って懸命に歩く日常を心がけています
人づき合いは腹八分目。これが明るくおおらかに生きるコツ
コラム 年一回の仲間たちが集う「ワクワク会」
第4章 昭和、平成、令和。私が歩いてきた道
「友だちがたくさんできるように」。父の願いが私の名前の由来です
「女性が外で働くのは当たり前」。そんな家庭で育てられました
「撃ちてし止まむ」のスローガンの下、女学校のときに学徒動員で農家へ
リウマチにかかった母の代わりに家事を自分が引き受けることに
代用教員として採用されて、あこがれの「女先生」に
代用教員を経て静岡鉄道に就職。6年間、青春時代を謳歌しました
いつの間にかお見合いの席に。運命に逆らわず、結婚へ
右も左もわからないまま新聞購読料の集金係になりました
住んでいたアパートが火事に。その後、水害にも遭いました
コラム 地域の皆さんに見守られ、その真ん中に友子さんの笑顔がある 松本文明さん(元衆議院議員)
第5章 これからの私。これからの「週刊 とうきょう」
新聞記者としての矜持を守りながら、時代の変化にも合わせていきたい
戦争体験から得た教訓がどうしても紙面に表れます
テレビ番組の出演がきっかけとなって大学生たちとの交流が生まれました
コラム 母娘対談[涌井友子×涌井久美子]
おわりに