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おだやかな人は実は最強だった

おだやかな人だけがたどり着く場所
――ブレずに成果が出せる禅的思考のススメ
枡野俊明 著

仕事もプライベートも自然にうまく回りだす
禅に学ぶ平静な心の保ち方をわかりやすく紹介
おだやかな人は、実は最強の存在だった!

心おだやかに日々を過ごしたい―これは、多くの人たちの願いです。
職場の同僚と言葉が嚙み合わずイライラ。努力が報われなくてガッカリ。過去の失敗を悔やんでメソメソ。誰しも、心おだやかに過ごせないときがあるのではないでしょうか。
毎日を幸福に生きるため、こうした感情のゆらぎをコントロールしたいのに、それができない。そんな自分を責めて、またクヨクヨすることさえあります。
でも、安心してください。禅の智慧には誰にでもすぐに実行できる、心おだやかに生きるためのヒントが数多く伝えられているのです。

たとえば……。

●「一歩引ける」人になる→自己主張が強い人と違って周囲から支援されやすい
●「私は〇〇が苦手です」と素直に打ち明ける→取り繕わず、ウソをつかずに済む
●「おだやかな人のそばにいる」→おだやかさが自分にも染み込み自分もおだやかになれる
●「急いで言葉を口にしなくていい」→ゆっくり間を取れる人が実は本当の話し上手
●「お辞儀に心を込める」→敵意がないことを示すと相手が安心して打ち解けてくれる
●「主人公としていまを生きていく」→生き方がブレず、理想の高みに近づける

どれも、特別な修行は必要ありません。

おだやかな人は、周りの人をやさしく包み込み、周りの人を幸せな気持ちにします。多くの人に好かれ、多くのチャンスを摑みます。
おだやかさはきっとあなたを、自分が望むあたたかくて周囲から大切にされる場所に導いてくれます。おだやかな人がたどり着く場所は、幸せと成功に満ちているはずです。

(担当/五十嵐)

目次

第1章 決して囚われずブレない おだやかな人になるための心得
感情に「囚われず、逆らわず」
うなぎの匂いを置いてくる
「おかげさま」の輪を広げる
「一歩引ける」人の強さを知る
「盛らない」自分に出会う場所を持つ
得手を誇らず、不得手を嘆かず
「心のメタボ」を断ちきる
「主人公」として生きていく
おだやかさは「生き方」に宿る
ありがとさん、ありがとさん、ありがとさん

第2章 周りの人を味方につける おだやかな人の言葉の習慣
「あーうー宰相」の気遣い
伝えるべきは言葉ではなく「心」
言葉の「余白」で語る
話す口より、聞く耳が大事
心からの挨拶に添えたい「一言」
「お辞儀」一つも命がけ
「いただきます」も美しく

第3章 心の雑音を静め、おだやかに生きるための禅的お悩み解決
相談1 自分より仕事ができる人やお金持ち、家族に恵まれて幸せそうな人たちを見ると、妬ましくて仕方ありません
相談2 才能の差は努力で埋められると信じていますが、もし努力しても報われなかったらと思うと、虚しくなってきます。「どうせ自分は」と思うのです
相談3 仕事が激務で、いつも時間に追い立てられています。家族と過ごす時間すらありません
相談4 あの仕事もこの仕事も中途半端。いつも充足感がありません
相談5 「いい親であれ」「いい上司であれ」……。「いい人でなければならない」プレッシャーで、毎日がとても窮屈です
相談6 働き盛りの年代を過ぎ、能力の衰えを感じるようになりました
相談7 人間関係で悩むたびに仕事を辞めてしまいます
相談8 パートナーが突然会社をやめました。職探しをしているようですが、ずっと家にいて、気詰まりです
相談9 相手の顔色をうかがうばかりで、人付き合いに疲れています
相談10 同居している家族に、仕事のストレスをぶつけてしまいます
相談11 老境に差し掛かり、自分の死を思い、心がざわつくことが増えました

第4章 理想の場所にたどり着くためのおだやかな生活習慣
怠ける自分に「箍」をはめる
ゆとりある朝から一日を始める
毎日少しずつ「朝掃除」のススメ
朝晩2回「坐禅」のススメ
「せめて、はじめの一口だけでも」丁寧に食べる
集中、リラックス、また集中
考える前に動く
大声で自分に「喝!」
夜は「考えない」
自然のなかで「空っぽ」になる
一日を「感謝」と共に過ごす
「損得」を捨て「ご縁」で生きる
仕事と家庭を「結界」で分ける

第5章 いつも心に留めておきたい おだやかな人になるための「禅語」10
1 心の振れ幅を小さくする 平常心是道
2 結果を求めない 結果自然成
3 日常すべてを修行とする 行住坐臥
4 人間関係は「白黒」付けなくていい 悟無好悪
5 流されたって「なんとかなる」 柔軟心
6 心のなかの仏と出会う 本来面目
7 昨日でも明日でもない、今日のみを生きる 深知今日事
8 変わらない日々に感謝 安閑無事
9 孤独の豊かさを知る 白雲抱幽石
10 晴れの日も雨の日も味わい深い 日々是好日

著者紹介

枡野俊明(ますの・しゅんみょう)
曹洞宗徳雄山建功寺住職、庭園デザイナー、多摩美術大学名誉教授。1953年神奈川県生まれ。大学卒業後、大本山總持寺で修行。禅の思想と日本の伝統文化に根ざした「禅の庭」の創作活動を行い、国内外から高い評価を得る。芸術選奨文部大臣新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。2006年「ニューズウィーク」誌日本版にて「世界が尊敬する日本人100人」に選出。著書に『心配事の9割は起こらない』(三笠書房)、『あなたの牛を追いなさい』(松重豊氏と共著・毎日新聞出版)など多数。
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