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80歳でノーベル賞を受賞! 偉業達成を支えた座右の言葉の集大成

まわり道を生きる言葉
大村智 著

「形あるものは壊れる 生あるものは死す よい言葉は人の心に残り生き続ける」

ノーベル生理学・医学賞を受賞した化学者が綴った箴言集。偉業達成への道のりのなかで大村博士が座右の言葉とした偉人・作家などの言葉、自身を鼓舞するために発した言葉の数々を紹介しています。半世紀以上にわたる長い研究生活で大村博士を支えてきたのは、偉人の名言や宗教書、詩、小説、エッセイなどの中で光を放つ「言葉」でした。本書ではそれらの言葉を「人生」「仕事」「教育」の三分野で糧になるものに分類して掲載し、大村博士自身によるわかりやすい言葉の解説を添えています。リーダー、教育関係者、アスリート、研究者、学生ほか、転機を迎えた人、人生に迷う人は必読。悩んだ時、苦しんでいる時に必ず力になってくれる、常に手もとに置いておきたいバイブル的1冊です。

(担当/五十嵐)

「はじめに」より抜粋

本書は、どこを開いても、どこから読んでいただいてもよい。余白を多めにとってあるから、本書を読んで思いついたことをページの中に自由に書き込んでほしい。気に入った言葉があるページには付箋を付けて、何度も読み返してほしい。優れた言葉は、優れた芸術作品のように何度も反芻して味わうといい。(中略)最終的には本書を足がかりにして、あなただけの「腹中有書」を作り、あなた自身の人生から生まれた言葉もそこに記していってほしい。たった一つの言葉を持っているかどうかによって、その人の人生が豊かになるか貧しくなるかが決まる。人は、よい言葉に出会うと、その言葉に導かれて人生の歩みが変わるのだ。

目次

第1章 人生で生きる言葉
「高い志を持つ者には人々の出会いを大事にすることで思わぬ道が開けてくる」「望みを捨てない者だけに道は開かれる」「幸運は高い志を好む」など

第2章 仕事で生きる言葉
「怒るな働け」「誰にでも何でも聞いている 恥じることはない」「頼らず まねせず こだわらず」「型破りが世の中を進歩させる」など

第3章 教育で生きる言葉
「教育は最も長い時間を要するが最も確実な投資である」「創造開拓」「ほどほどに脳に空間を用意することが教育だ」「人のためになることを考えてやりなさい」など

著者紹介

大村智(おおむら・さとし)
化学者。日本エッセイスト・クラブ会長。1935年(昭和10年)7月12日、山梨県韮崎市生まれ。北里大学特別栄誉教授、学校法人女子美術大学名誉理事長、韮崎大村美術館館長。微生物の生産する天然有機化合物の研究を専門とし、50年以上の研究生活を通して約520種類の新規化合物を発見。うち26種類が医薬、動物薬、研究用試薬として実用化され、感染症などの予防や撲滅、さらに生命現象の解明などに貢献している。そのうちの一つであるイベルメクチンは、オンコセルカ症(河川盲目症)やリンパ系フィラリア症、糞線虫症、疥癬といった寄生虫感染症の多くを予防・治療する特効薬となった。その業績が評価され、2015年、イベルメクチンを共同で開発した米国メルク社のウィリアム・キャンベル博士とともにノーベル生理学・医学賞を受賞。著書に『人をつくる言葉』『人間の旬』(ともに毎日新聞出版)、『ストックホルムへの廻り道 私の履歴書』(日本経済新聞出版社)、『縁尋機妙』(致知出版社)などがある。
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